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2012年3月20日 (火)

海岸侵食対策 かくし護岸

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川から出てくる砂と海岸の砂の移動の土砂収支の量的バランスが、色々な要因で崩れたことが、海岸侵食の大きな原因です。これは、人の手で砂を砂浜に戻す工事をしているところです。


宮崎海岸で、海岸侵食対策のひとつの工法として新しい形式の護岸の実験が進められています。

実験現場の公開が、2012年3月10日に有りました。

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これまで、海岸を護るための施設と言えば、全国的にもコンクリートの護岸や異型ブロックを設置して砂丘に波が当たることを防いで来ました。これらの工法では砂丘の壊れそうなところの防護には成りますが、砂が増えるわけでわけで有りませんので、抜本的な侵食対策と言うわけでは有りません。

現在、宮崎海岸では、崩れた土砂収支を取り戻すために、川や港にとどまってしまい、本来は海岸に有るべき砂を人が運んできて、養浜が進められています。(養浜とは:ウイキペディアへ)

砂浜は、波の高い季節に沖に砂が流れ、穏やかな波の季節に岸に戻ってくるというサイクルを繰り返しながら、少しずつ、汀を移動していきます。
この工法実験はコンクリートで無い構造物で、波の高い季節に発生する砂丘の侵食をこれまでのコンクリート護岸に変わってできるかの検証です。

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三つの工法を比較実験していますが、これは透水性の有る合成繊維の大きな袋の中に、砂を水と混ぜて注入し、大きな砂袋を作る構造と成っています。
砂を水と混ぜてポンプで注入すると、水だけが袋から滲みだして抜け、砂だけが残ります。

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この大きな砂袋を、砂浜に埋めておくことで、大きな波が来たときには掘れる砂浜を護り、穏やかな季節には埋まったまま目立たないことが期待されます。
材料が、コンクリートで無いので、将来砂浜が回復すれば、掘り起こし砂袋を破って撤去することもできます。

あくまで、土砂収支を回復するための、継続的な養浜、砂を留めるための施設の設置等との組み合わせで、季節変動に対する防護という補助的な工法ですが、コンクリートを使っていないということが目新しいです。

海岸の保全方法として新しい試みですね。

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