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2010年8月20日 (金)

すべての道はローマに通ず

夏休みを機に、塩野七生さんが書いている、「ローマ人の物語」の第27、28巻の「すべての道はローマに通ず」(上)(下)新潮文庫を呼んでみました。
ローマ帝国のインフラ整備である、「ローマ街道」、「道路橋」、「水道」、「医療」、「教育」に関しての評論です。
読もうと思ったきっかけは、歴史的なインフラ整備であるとの思いがあったからなのですが、読みながら、ローマ人のインフラに対する考え方が、かなり特殊であること感じました。
まず、「ローマ街道」、「道路橋」については、軍隊が迅速に出動可能な軍事的な役割として整備されています。4m程度の石材で舗装された車道を挟み、排水路と両側に3m程度の歩道が整備されている公道が総延長8万km軍用道路として整備され、地方自治体が整備した道路、私道を含め30万kmの道路が整備されています。
資金についても、軍用道路はすべて軍が設置、メンテナンスも担っています。
ローマは、軍隊が速やかに行動できる道路を作ることで、外敵、帝国内の紛争を防止する策を取ったとのこと。
「パクス ロマーナ」(ローマによる平和)を実現するための道路であったようです。
日本が縄文時代にあるときに、こんな思想を持てるとは、恐るべきです。
奴隷制度が取られた社会であることから、ローマの政策は今に簡単に当てはまらないとは思いますが、シビルエンジニアとしては一度読む価値がありそうです。

インフラに関するローマ人の思いとして、「人間が人間らしい生活をおくることを、文明という一語で表現していた。」という記載があります。
「「文明」を意味する言葉はすべて、英語でもフランス語でもイタリア語でもすべて、ラテン語の「チヴィリタス」(civilitas)を語源にしている。」
という言葉で、シビルエンジニアリングは、文明を維持するための工学としての役割を担っていることが基本であると再認識できた様な思いが出来ました。

      
ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)

著者:塩野 七生

ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)


      

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