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2010年3月 6日 (土)

津波防災の難しさ その1

2月27日(日本時間)にチリ沖で発生した地震(M8.8)による津波が28日に日本沿岸に到達しました。気象庁による警報で、到達予測時間、予想津波高さ等が情報として流されていましたが、ここで検潮記録等からみた課題と、防災教育の課題を書いてみたいと思います。

(弁当ネタ多発ではいかん coldsweats01

岩手県久慈港の潮位観測記録を見てみましょう。

下図は気象庁HPから転載した2月28日の潮位観測記録です。ピンクの線が潮位(水位)の変化を示しています。14時30分頃から津波到達が現れています。それ以前の記録(左側)を見ると、水色の線で示した天文潮位(主に月と太陽による潮位変化)に対して、小さな変動が見えます。(風の変化や地形の副振動等が原因です)

津波は、第1のピークより、第2のピークの方が水位が高くなっています。これで、必ずしも最初の波が最大となるわけではないことが解ります。

Lvl_1_20100228_4

ここで、言葉の定義

  • 平常潮位:津波が来襲しなかった場合の潮位
  • 津波高さ:津波来襲中に観測された潮位から平常潮位を引いたもの(最大値を津波高さ、最大偏差という)
  • 最高潮位:津波の来襲中に観測された潮位の最高値
  • 津波波高:隣あう山と谷の高さの差

次に潮位偏差の変化を見てみます。

Dev_1_20100228_3

この図での最大偏差は、3番目のピークが最も高くなっています。したがって、津波高は3番目のピークが最大ということになります。

しかし、実際の水位としては、2番目のピークが高くなっており、津波高が最大になる前に最高水位が発生しています。久慈港の場合には、津波到達時から平常潮位が低下する時間に当たっていることから、第3のピーク時には水位が下がっていくことになります。

その2 につづく。

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コメント

待ってました~
きっと津波ネタが登場するはず、と期待していましたよ。
その2、その3、その4と続いて欲しいナァ。

奥尻島を訪れたのは地震1年後だったけれど、津波の猛威と悲惨な状況を感じたことを覚えています。
では、ヨロシク!

投稿: Repu | 2010年3月 6日 (土) 17時10分

Repuさん

反応早いですね。happy01
がんばってみます。

投稿: Nekton | 2010年3月 6日 (土) 17時20分

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