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2009年5月24日 (日)

食糧問題と土木

 今日は、8月に有る資格試験の勉強のために、建設分野に求められている食と環境に対するありかたについてちょっと整理してみました。

 私の専門では有りませんが農業土木という土木の分野があります。
 農作物の生産性を向上るための土木技術で、田畑に水を導水してくる用水、湿田の水を流す排水 、干拓や土地改良などを主としています。(乱暴すぎるくらい簡単な説明で申し訳ないcoldsweats01

 土木学会誌(ちょっとマニアックですが)の2008年12月号に、「食糧問題と土木」という特集が組まれています。
 その中で、山下惣一さん(農家兼作家)が、日本の農業の現状と、日本人の食のあり方、環境問題について提言されています。

○農業の現状について、

  • 戦後の農地解放から現在までの60年間に農家数は半分になってしまった
  • 農業就労者は日本の総人口の3%以下で、そのうち7割は60歳以上の高齢者
  • 耕作放棄地が全農地の1割程度となり、このままでは田舎に人が居なくなり日本の農業は崩壊する
  • フードマイレージを考えれば、自国の農地を放置し、海外から食料を運んでくるのはCO2の無駄な排出、もっと自国の農業を大切にしないといけない

○食料自給率について
 カロリーベースでの日本の食料自給率は2006年に39%だったが、2007年には40%となったという事実に対して、

  • 「国が言う自給率は、その地域の主要産業が何かを示しているだけ。たとえばオハイオ州の自給率が200%とすると、作っているのは全部飼料とバイオエタノールの原料用のとうもろこしなので、そこに住んでいる人にはいくら自給率が高くても意味が無い」

食糧問題としての自給率の考え方は、

  • 「たとえば佐賀県(この方唐津在住です)の農業が佐賀県に住んでいる人の食べ物をどれだけ供給しているのかという『地給率』が大切である」

と言っています。

  • 「米食で無い人が1日1食米食に戻ってくれれば、1日一膳でも年間300万トンの消費増となる」
  • 「食料の自給率は50%となり、日本の田んぼも守れる」
  • 「また食生活が健康的になりメタボ対策も必要なくなる」

とのことです。
 土木技術者としては、耕作放棄地での帰農を助けるために何ができるかを考えないといけません。


 



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